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三十路腐女子のやまなしおちなしいみなしブログ。
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そして久々に木原さん以外のBL小説買った!

いろんなとこで面白い!と評判で、五百香さん結構好きだし買ってみっか、
くらいの気持ちで購入したんだけど
お家帰って粗筋読んでみたら「スポーツ物」「高級男娼」と地雷ワードがあったので
少しばかり躊躇いましたが…。

読んでみてとても素敵なお話だったのでがっつり感想書いてみる。

以下ネタバレ含むので、折ります


amazonの内容紹介から

「巡る運命の輪を、少年は自ら回すことができるのか・・・・・・。

まっすぐに目を見て認めてほしい。ライバルとして、同志として――。
一九××年。檜垣瑛輝(ひがきえいき)はグランドスラムの帝王・ワーグナーと、メルセデス・ベンツ・カップ決勝のコートに立っていた。
瑛輝はワーグナーが自分を嫌っていることを知っていた。
敬虔なカトリック教徒のワーグナーにとって、パトロンの存在を隠さない瑛輝は、汚れた存在だったからだ。
幼いころから快楽を教え込まれ、高級男娼として育った瑛輝には禁忌も後悔もなかった。
ただひとつ願うのは――憧れてきたテニス界の王に、フェアに認めてもらうことだったが・・・・・・。」


この設定だと単純な私の思考回路では、「高級男娼でもいい!お前が好きだ!」~fin~
こんな感じかしら?(あれテニスは?)としか思い浮かばなかったんですが
とても壮大なストーリーだったんですよ。


五百香さんのお話の素敵なところは、物語が二人だけで進まないとこだと思うんです。
周囲の人々の葛藤や生き様までも描き出していて、
ファンタジーとリアルの割り振り方が絶妙だなーと感じます。
だからありえない設定でも素直に感動できるし、のめり込める。


そしてお話を通して、主人公の精神面での成長が丁寧に描かれていました。
ありのままのオレを愛して!っていうのもそれはそれで面白いんですが
五百香さんはハッピーエンドからその後の人生まで主人公達が幸せに暮らせるような
エンドをつけているので、自分が作り出したキャラクター達を愛しく思われているんだろうなぁ、と。
幸せな気分になれるのです。
ずっと、という最後の言葉は完全な保障付きですね。


このお話はBL物にはある意味禁忌かも知れない設定が使われてるんですよね。
それは「物語の中盤で攻めが代わる」
過去既に愛した人がいて、その人が故人となり忘れられず…という設定は結構見かけるんですが
今回のは完全にこの二人のカップリングに感情移入してしまった後で
攻め死亡→新しい攻めという展開。
正直自分の中でも昇華することが出来ないんじゃないか、と思ったんですよ。
しかも私、最初の攻めであるワーグナーがかなりお気に入りだったんで!
ストイックな男っちゅうのはどツボです。

そして新しい攻めであるニコルはワーグナーとは真逆の人物。
天使のような外見で、性格は健やか。
しかし読み終わった後は、素直に祝福できました。
ワーグナーでは彼を救えなかっただろうし、だけどワーグナーがいなければ
またこの流れを作り出せなかっただろう、という素晴らしい展開。

しかしこの話の影の立役者は女衒である劉大人ではなかろうか。
かなり歪んだ愛(本人は愛などなく幻想だよと言い張っているが)ではありますが
桧垣の幸せを一番に望んでいたのは彼だと思うんです。
最終的にはニコルの健全な性格が桧垣を今後幸せにしていくのでしょうが
実際劉大人がいなければ、ニコルは桧垣に最初差し出す手を間違えてたよ!


桧垣はなんやかんや言って、周りに愛で包まれているんじゃないかなー。
それにしてもワーグナーの妻、ダフネが完璧人間すぎて。
どんな深い愛情持ってるんだ!見習いたいが同じような状況はやっぱり耐えれない!

これを機に五百香さんの作品集めるよ!(アホエロは飛ばすけども!)
楽しみが出来て幸せ!




 

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警告「
お友達(kino35412 natsuha)がtwiでのおバカな発言で、掲示板に晒されてますよ。身からでたサビでしょうが、忠告してあげたらどうですか?
警告 2011/10/19(Wed)01:23:14 編集
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